THRUSTER Study Vol.5を開催しました!ワークショップも実施

2018年12月18日

Chief Process OfficerとTHRUSTERの事業オーナーを任されている三本です。

弊社では、不確実な環境での事業開発マネジメント手法「THRUSTER(スラスター)」の実践適応を学ぶ場としてTHRUSTER Studyを開催しています。今回は第5回にあたるTHRUSTER Study Vol5を実施したので、簡単ですが振り返りも兼ねてブログでご紹介いたします。

まず、過去のStudyも含めた参加者の傾向は、スタートアップ経営者、企業内で既存事業のグロースや新規事業創出を責務にしている事業責任者、実行メンバーの方が中心です。投資事業(VC等)の方も稀にご参加いただいています。

第5回のコンテンツは次の3つにしました。

  • THRUSTERを実践に重要な背景の紹介
  • 参加者の事業ステージの可視化ワークショップ
  • THRUSTERでの事業マネジメントを実際どのように行っているかの紹介

写真は当日の様子です(解像度が悪いですが)。

thrusterstudy5_intro
THRUSTERの背景紹介中の風景

それではデータも一部お見せしながら振り返ってみたいと思います。毎回少人数制をとっていることに注意ください。

 

参加者のTHRUSTER実践レベルは?

イベントの参加申し込みにはconnpassを利用し、告知にはconnpassの他、THRUSTERのFacebookページ、THRUSTERユーザーグループ、Twitterを利用しました。

今回は約10名(定員オーバー)に参加いただけました。

実は、申し込み時にTHRUSTERの事業マネジメント組み込み状況のアンケートも収集しています。グラフはアンケートのサマリーです(参考データ)。

THRUSTER Study参加申込者アンケート集計結果グラフ
THRUSTER Studyの過去5回の参加申込者アンケート集計結果グラフ

アンケート結果からTHRUSTERをどのレベルで活用いただいているかを読み解いてみます。

大きく以下の3つの特徴に分かれるようです。

  • 事業創出スキーム(ステージゲート制等の設計、運用)に活用している
  • THRUSTERのフロー図、事業ステージ、コントロールポイント(旧成果物)、会議体、チーム構成の全て、または一部を活用している
  • THRUSTERを活用していない、知らない

アンケートからはStudyのニーズは、導入方法と実践適応がだいたい半々程度ではないかと推測できます。(今回コンテンツは導入方法ではなく、実践適応に寄った構成になっています)

 

ワークショップでは興味深い示唆がありました

事業ステージ可視化のワークショップを、Studyで初めて実施しました。設計段階から当日の参加者の動き、発言内容に至るまで学びも大きかったです。

事業ステージ可視化ワークショップの様子
事業ステージ可視化ワークショップの様子

進行は、ワークショップ開始前に、ホワイトボードに(A)THRUSTERの事業ステージ、(B)事業課題、(C)チームや組織の課題の3つの枠用意しました。実際には次の手順で進めましたが、参加者には1つずつ見せていく方式をとり、先の手順を隠しながら進めました。

  1. 事前情報なしで、参加者に自分が関わっている事業を1つ選んでいただき、ホワイトボードの該当する(A)THRUSTERの事業ステージに付箋を貼ってもらいました。
  2. 改めて事業ステージ振り分けの考え方のエッセンシャルをお伝えし、付箋を必要であればご自身の判断で修正(移動)してもらいました。
  3. 最後に(B)事業の課題、(C)チームや組織の課題から今ボトルネックと感じている課題1つずつを付箋に書いてホワイトボードに貼ってもらいました。
  4. 課題の詳細を可能な範囲で話してもらい全員参加でディスカッション

各社個別事情など、ブログではお伝えできない内容も多分にありました。ご紹介できる範囲でも、結果は次の通りで、非常に興味深かったです。

1でAに示した付箋の位置は、2で振り分け方をお伝えしたあとに多く参加者で事業評価が改められ事業ステージの若い方へ修正されました。

さらにBとCを可視化する中で、ご自身のボトルネックと判断されている事業の課題、チームや組織の課題を解き明かすと、エッセンスをお伝えした後の事業ステージ評価と合わなくなっていました。

事業のボトルネックに若いステージのものが残ったまま先の事業ステージに進んでいると、事業活動をしても事業進捗を感じられません。ご自身の事業もこの状態に苦しんでいることに気付かれた方が数人現れ、真の事業ステージをどんどん手前に戻しはじめたのです。

さらに興味深いことは、この後発生しました。ご本人は事業ステージが若いという認識を持ち、仮説検証で事業を進めていくことが不確実な状況では有効という考えをお持ちにも関わらず、打ち手は真逆のアプローチを優先プランのままディスカッションされていました。

読者の皆さんも、このズレはなぜ発生するのか、ご自身の事業ではどういう構造になっているのかを軽くでも結構です。ぜひ考えてみてください。気づきは多いです。

 

THRUSTERでの事業マネジメントの実際を紹介

ワークショップに時間を割いたため、実際の運用方法の紹介は駆け足になってしまいました。

ただし、参加者の半数はTHRUSTERを何らかの形で活用いただいていますし、事前の期待はワークショップよりも高い方もいるため、紹介時には事業マネジメント時に持っていただきたいイメージを伝えることとセットにして、次のことを実際に画面上で操作しながら説明し、感覚を持ってもらえるようにしました。

  • THRUSTERの事業マネジメントに利用しているAirtableの管理画面の紹介
  • 事例のケースはTHRUSTER Studyのプランを採用
  • 中長期の事業の絵(コントロールポイントの仮説の塊)からバックキャストして仮説検証プランに落としていること
  • プランを実行したら結果と学びをコントロールポイントにフィードバックさせていること
  • 会議体で気をつけていること

以下の台風の進路みたいなスライドは、当日使ったスライドから持ってきたものです。

THRUSTER Study vol5_スライド紹介
不確実な状況を考慮して事業マネジメントが必要

19:30開始で22:00終了と2時間30分しっかり集中してイベント参加いただけました。ご参加いただいた皆さん、改めてありがとうございました。

その後は、イベント終了後もしばらく会場を解放して参加者同士の歓談に利用いただきました。イベントでは個別質問すぎて答えれなかった内容も、この時間にお伝えし、腹落ちいただけました。

参加者の方が感じているコミュニティの価値の一つでおそらく最大のものの一つは、事業責任者レイヤー同士が横で繋がれる場かなと思っています。深いレベルでディスカッションをした後に繋がることが理由かと考察しています。

 

当社は、今後も継続してTHRUSTER Study等のコミュニティ活動をやっていきます。

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1月23日にはTHRUSTERオフ会 #2を東京の五反田でイベントスペースをお借りして開催します。(前回オフ会の様子